インタビュー 第3回 美容室オーナー 小美濃 崇さん
小美濃 崇さんのプロフィール
Great Fruitsオーナー
東京都出身。中学時代から美容に対する意識を持ち始め、高校生の時には、趣味の一環として「青空カット」を同じ学生徒に提供していた。その数は全生徒の3割以上というから驚き。その後、美容専門学校に進学、1mmの世界にまでこだわった追及心は学内でも話題を呼ぶ。卒業後、日本一の激戦区である原宿で2年間、下積みを行い、地元へ帰郷。地元でも有名店のトップスタイリストとして10年近く君臨する。カットコンテストに多数参加、数々の実績を残すも、カットコンテスト時に「モデルに自らメイクできない」ことを理由に、忙しい時間をぬって、本格的にメイクの勉強も始める。メイクのスキルにも自信が付き始めたころ、己を試すため「モチベーション」という5分間の短い時間で表現力を競うコンテストに出場。満場一致のスタンディングオベーションを受け、優勝者となる。様々な角度から「美」を分析し、それがヘアースタイルにどうすれば最もうまくコラボレーション可能かを熟知している、数少ないアーティストである。
スタッフの教育に定評のあるオーナーですが、そのポイントは何ですか?
「そうですね、「鉄は熱いうちに打て」ということわざがありますが、まず熱くなれる環境を作る。言われて練習するのではなく、スタッフ自らが進んで練習しようと思える環境作りを心がけています。何年練習しても、なかなか実践で使ってもらえないお店も多いですが、僕の場合、ある程度の合格点(お客さまに出しても恥ずかしくないライン)が出れば、なるべくチャンスを与えるようにしています。
あとは、初めは誰でも失敗しますが、その失敗に対し、自分なりに的確だと思うアドバイスをするように心がけています。沢山のチャンスを与えることでモチベーションも高まり、チャンスがあるからこそスタッフも自発的にアクションを起こそうと思ってくれる、そういったコミュニケーションを意識しています」
独立してお店を構える際、気をつけられた点はなんでしょうか?
「元々、今の店舗(グレートフルーツ)の隣駅にあった有名店に10年近く勤務していましたから、オープン当初はその時のお客さまの9割以上の方にご来店いただき、ずいぶん助かりました。自分が今まで培ってきた繋がりをスムーズに生かせたのは本当に良かったと思います。あとは、あせってスタッフを集めないこと。じっくりコミュニケーションして、本当に共有できると思ったスタッフが集まるまでは、逆にオープンさせないくらいの気持ちがあったほうがいいと思います。スタッフとうまくいかず、最初はめまぐるしく人が入替わる店舗もありますが、お客さまはそういった部分も見ていますからね」
今まででいちばん大きな失敗があれば教えてください。
「恥ずかしい話ですけど、寝坊して早朝予約のお客さまをお店の前で待たしてしまったことですね。僕が受けた早朝予約でもあったので、その日は僕がお店を空ける担当だったのですが、寝坊したせいで、後からスタッフが来てオープンさせた時には、すでに予約を頂いていたお客さまの姿はなかったそうです。本当に失礼なことをしてしまいました。すぐに電話で謝罪を入れて許してはいただけたのですが、その後しばらくは、早朝予約が入った時は、お店に寝泊りするようにしましたね。(笑)オーナーになった今でも、早朝予約がある日の晩はドキドキして眠れなくなってしまいます。(とは言いつつ、いつかは寝ているみたいですけど……)みなさんも気をつけてくださいね!」

